今年度に行った例会等の活動内容をご報告いたします。
前年度までの活動は、年度別活動概要からご確認いただけます。
参加者 | 144名(現地参加:64名、Web配信:66名、ビデオ配信:14名)、技術交流会参加者:47名 |
開催日 | 2023年6月7日(水) |
会場 | タワーホール船堀 小ホール |
第22回定期総会 |
以下の議案についてすべて承認されました。 |
講演 |
「実験室のデジタル化:その現状と展望」
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参加者 | 167名(現地参加:63名、Web配信:88名、ビデオ配信:16名)、技術交流会参加者:43名 |
開催日 | 2023年4月13日(木) |
会場 | タワーホール船堀 小ホール |
講演 |
1.「当社のポリエーテル系素材と電池用高機能性フィルムへの応用開発と半固体電池への展開」 イオン伝導性ポリマーは熱やUVによる架橋が可能であり、機械的特性が良く薄膜やゲルが容易に作成でき、汎用溶媒にも可溶なため加工特性も良い。 これらの電池部材活用例として、①Li塩混合し架橋した固体ポリマー電解質(SPE)、②Li電解液混合し架橋したポリマーゲル電解質がある。 ①固体ポリマー電解質(SPE)はイオン伝導性ポリマーの特徴を生かしつつ架橋することでフィルム化することも可能で強靭性、柔軟性の制御が可能であり、電池の膨張収縮に追随もできる。実際に作成したポリマー電池に固体電解質フィルム(SPEセパレーター)を用いたところ、45℃において安定的な充放電サイクル特性を示した。 ②ポリマーゲル電解質は、ポリマー濃度10%まではゲル電解液化してもイオン伝導性の低下は殆どなく、ゲル電解液の温度依存性も殆どない。 そこでLiB電解液をゲル状(半固体化)にして液漏れ、発火のリスクを低減しつつ、保液性改善等により電池寿命の増加や高い柔軟性等による電池の設計自由度の向上などの特徴を生かした半固体電池を山形大学、BIH社と共同開発している。セパレーター基材へのゲル化剤塗工試作品ではサイクル特性が改善し過放電処理による短絡、極端な劣化は無く抵抗上昇を低減させていた。そして大阪ソーダは今後も継続して先進LiBおよび全固体LiBの性能向上、長寿命化、安全性向上に貢献する材料を開発していきます。 2.「全樹脂電池の研究開発」 3. 「最新の塗工乾燥装置 と これから目指すもの」 ①TSBAR:タンデム設置にて両面コートも可能でバッテリーセパレーター向けに狙い塗布量wet5~10µm、塗布速度は100m/min以上。TSBAR表面は硬質被膜で耐摩耗性有り ②Automatic control:塗布直後のwet塗布厚みを幅方向、流れ方向に計測して、幅方向調整・多条塗布での幅寸法調整・基材に対する塗布位置調整・両面塗布での位置合わせ・間欠塗布での間欠長さ調整などを制御してロス改善 ③TSGRAVURE:MLCCベースフィルムや光学用途の保護フィルムなど~300m/minの高速塗布にて干渉縞のない塗布外観を確保 ④Frame coating:固体電池向けなどの枠形状パターンの塗布方式。最小塗布長は3㎜長 ⑤Powder electrode:次世代電池としてのドライバッテリーの電極生産にも取り組み中 その他にも、高速間欠塗工での未塗工長の最小化、ストライプ塗布での絶縁材極細塗布を開発中。 そして、最適化されたダイのマニホールドをガラス製ダイヘッドでの粒子沈降確認やテクノスマートのオリジナル流体解析プログラムの改良を継続して追求していく。
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