学びあうオープンイノベーション―新しいビジネスを導く「テクノロジー・コラボ術」
日本のモノづくりビジネスは、すべてを自社で行う「自前主義」でしたが、そのやり方ではうまくいかなくなってきています。そこで取り入れたいのが、世界的にも主流になりつつある「オープンイノベーション」です。他社と協力しあって進めるため、自社だけでは賄えない技術や知識などを得て開発を進められるメリットがありますが、日本では「企業同士で対等な関係を構築し、事業を進めることができない」点が大きな課題となっています。成功させる為の3つの基本要素、①「対等な関係」であること、②お互いに相手から「学ぶ場」であること、③ゴールが「Win-Winの関係」であること、及びこれらをクリアするための「新しいビジネスを導くテクノロジー・コラボ術」を解説しています。
出版:日経BP 日本経済新聞出版
著者:古庄 宏臣/川崎 真一
https://www.amazon.co.jp/dp/4296122797/ref=nosim?tag=nkbookplus-22
光メタマテリアル入門
メタマテリアルとは、自然界の物質では現れない特殊な機能をもたせた人工物質で、特に自然界の常識を超えた応用が期待できることから、その開発をめぐって激しい国際競争が繰り広げられている。自由自在に操ることができる材料が注目され、様々な応用が期待される。例えば、とても薄いメガネレンズ、伝送ロスがない光ファイバー、さらには透明人間…などを可能にする。そのメタマテリアルについて、物性的な基礎、新機能を生む原理、具体的応用や加工技術と、今後期待される新展開まで、非専門家向けにわかりやすく解説している。
出版:丸善出版
著者:田中 拓男
https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/b294485.html
図解メタマテリアル―常識を超えた次世代材料
“メタマテリアル”とは、光を含む電磁波に対して、自然界の物質にはない振る舞いをする人工物質のこと。多くの研究者・技術者から注目されている技術で、光や電波を使うさまざまな産業分野で応用が考えられている。本書は、「メタマテリアルとは」からはじまり、どのような応用が期待されているかについてわかりやすく図解で解説している。
出版:日刊工業新聞社
編著:堀越 智 著者:萩行 正憲/田中 拓男/高野 恵介/上田 哲也
amazon.co.jp/図解-メタマテリアル-常識を超えた次世代材料-堀越-智/dp/4526071277
大発見の舞台裏で! ペロブスカイト太陽電池誕生秘話
次世代太陽電池の本命と言われているペロブスカイト太陽電池の開発につながるストーリーが宮坂先生の言葉で綴られています。開発を取り巻く環境については運や偶然という言葉が多く出てくる一方で、先生の研究に対する姿勢は面白いと思ったテーマに「コツコツと」「集中する」と一貫しています。ペロブスカイト太陽電池を中心に光電気化学とはどんな分野なのかも分かりやすく書かれているので、理系でない人も開発ストーリーに引き込まれる内容です。また、研究者の物語という側面では、専門分野を決めあぐねている学生さんから周囲に翻弄されつつ研究テーマを探す中堅まで研究者の背中を押してくれる一冊だと思います。
出版:さくら舎
著者:宮坂 力
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784865813722
ライフシフト 100年時代の人生戦略
最近、「人生100年時代」という言葉が頻繁に使われるようになってきましたが、そのきっかけとなったのが本書です。長寿命化により、人々の働く年数が長くなり、それに伴って生涯を通じて様々なキャリアを経験するマルチステージの人生を実践することになります。このマルチステージを生き抜くためには、継続的に「無形資産」を蓄える必要があり、具体的には、所得を得るための「生産性資産」、心身の健康を維持するための「活力資産」、そして変化に柔軟に向き合う「変身資産」の3つを挙げています。また、画一的な生き方に異を唱え、新しい生き方を「実験」する姿勢を持つことも大切だとしています。長寿命化という現実を恐れるのではなく、逆に積極的にこの現実に対処していく上で非常に参考となる一冊です。
出版:東洋経済新報社
著者:リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット
https://www.amazon.co.jp/LIFE-SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略-リンダ・グラットン-ebook/dp/B01LYGI45Q
メタ認知
自分を観察するもう一人の自分がいる。それが「メタ認知」という認識の仕方です。頭の良さを支える中核的な要素は、実はメタ認知であるという気づきが、人々の間で次第に共有されるようになってきています。また、「メタ認知」により現在の自分の状態を観察し、感情を整えたり、感情を有効活用したりすることもできます。このように、「メタ認知」は人々にとって有用な認識の仕方ですが、筆者によれば直ちに身につけられるものではなく、人間の認知の脆さ・危うさを受け入れた上で、それをどう補えるかを日々考える中で育つものであるとしています。本書を手に取り、新たな自分を発見する旅に出られてはいかがでしょうか。
出版:中公新書ラクレ
著者:三宮真智子
https://www.amazon.co.jp/メタ認知-あなたの頭はもっとよくなる-中公新書ラクレ-三宮真智子-ebook/dp/B09RWP7GJP
働くひとのためのキャリア・デザイン
キャリア・デザインをどのようにすべきかについて、節目での「デザイン」と、それ以外は「ドリフト」するという考え方が示されています。即ち、キャリア・デザインは四六時中行うものではなく、就職や転職等の節目で行い、それ以外では「いいもの」に出会い、偶然を生かすために「ドリフト」した方が豊かなキャリアを形成できるとしています。また筆者は「ドリフト」だけの人生では、後で振り返った場合に自分自身の存在意義を見出すのが難しくなるとの警鐘も鳴らしています。キャリア・デザインの基本を学ぶのに適した一冊です。
出版:PHP新書
著者:金井壽宏
https://www.amazon.co.jp/働くひとのためのキャリア・デザイン-PHP新書-金井-壽宏/dp/456961941X
絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている
2021年『Newton9月号 特集 科学名著図鑑』で「科学の名著100冊」に選出された本です。
自然科学や化学が生まれた経緯、元素、周期表などがどの様に出来たのか、「火」と云う化学現象から、「カレーライス」から見る食物史や、歴史を変えた「ビール、ワイン、蒸留酒」、そして「化学兵器」と「核兵器」等々、如何に化学が世界を動かしているか、化学の目線で世界史を紐解く一読に値する本だと推奨致します。
出版:ダイヤモンド社
著者:左巻 健男
https://www.amazon.co.jp/絶対に面白い化学入門-世界史は化学でできている-左巻-健男/dp/447811272X
選ばれ続ける会社とは~サステナビリティ時代の企業ブランディング~
昨今、どんなに良い製品を開発してもそれだけでは使ってもらえない時代です。
製品とセットで企業が選ばれ、それには信頼されるブランドが欠かせません。
サステナビリティな企業ブランディングを実現するには「CSR/CSV/ESG/SDGs」は必須となります。
SDGsの17項目を説明している本とは違い、「CSRマインド」から、企業はもちろん、研究会の存在意義の基本となる「機能性フィルム研究会らしさ」の重要さを考えるためにわかりやすくまとめられている一冊です。
出版:産業編集センター
著者:細田 悦弘
https://www.amazon.co.jp/選ばれ続ける会社とは-サステナビリティ時代の企業ブランディング-細田-悦弘/dp/4863112238
機能性コーティングの最新動向
京都工芸繊維大学、松川公洋先生監修の「機能性コーティングの最新動向」です。
私達、機能性フィルム研究会とつながりの深い方々や、まさに第一線でご活躍されている研究者・技術者の方々が著者に肩を並べ、機能性コーティングにおける最新の情報が詰まった内容です。
多岐の業界で必要とされる機能性コーティングについて、コーティング材料とプロセスに関する基礎編と様々な機能性コーティングを解説する応用編の2編で構成されています。機能性コーティングの今後の進展に貢献できる一冊です。
出版:シーエムシー出版
監修:松川 公洋
https://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=8468
明日使える光計測の基礎
照明器具・ディスプレイ・赤外線ヒーター・半導体露光装置の光源など、あらゆる用途に「光」は利用されている。本書では、可視光から赤外光まで材料の光学特性を幅広く測定してきた著者が、光学計測技術に関する技術的知見やノウハウなどを分かりやすくまとめた。また、光を利用した技術・製品の事例、光学特性の評価方法なども紹介する。
出版:日刊工業新聞社
編集:東京都立産業技術研究センター
https://www.amazon.co.jp/明日使える光計測の基礎-東京都立産業技術研究センター/dp/4526075566