機能性フィルム研究会のご案内

古来より、生活用品は職人が持ち前の技を駆使して生み出されてきました。たとえばコンニャクは、洗浄、細断、粉砕、乾燥、分級、混練といった、先端コーティング技術に不可欠な、マイクロからナノスケールの要素技術を取り入れて製造されています。最近の元気な製造会社は、コーティング、ラミネーティング、プリンティングなどのコア技術を軸に、顧客・マーケットに合ったニーズ・シーズを具体的な製品にしていることが共通しています。
そこで、機能性フィルム研究会では、コンバーティングに関連した特異技術を有する企業にご参加いただき、それぞれが持つ技術を組み合わせ、新たな機能・価値を付与したフィルムプロダクツを創出することを目的に設立されました。この活動が、会員企業、さらには日本のもの作りの現場を活性化することができればと考えています。

9月例会開催案内

日   時2018年9月7日(金)13:00-17:00
場   所日本化学会 化学会館7階ホール(地図はこちら
テーマ宇宙開発の現状と求められる技術、製品及びその地上での展開
講演1 2名の講師により講演をいただきます。
◆「宇宙産業を取り巻く最新動向(仮題)」
JAXA新事業促進部 事業開発グループ長  杉田 尚子氏
★講演のポイント★
昨今、大きく変動する宇宙ビジネスを取り巻く動向について政府の宇宙産業規模拡大に向けた取組みやJAXAの新たな研究開発プログラム等を紹介する。
◆「宇宙機と機能性フィルムの関係」
JAXA研究開発部門 研究推進部主任  宮崎 英治氏
★講演のポイント★
人工衛星のような宇宙機には、機能性フィルムが多く用いられている。高い性能が要求されると同時に、過酷な宇宙環境に対する耐性が求められ、高い技術が必要な領域である。一方、そのような要求に基づく材料であると同時に、数量が出ない分野(素材メーカ様の規模感で言えば、極微量)であるため、素材メーカ様との協業においては、悩みを抱えることがあった。本講演では、宇宙機が曝される環境と、その環境が宇宙機搭載材料に及ぼす影響の事例を紹介する。また、これまでに直面した悩みと、今後の展望について述べる。

講演2 ◆「宇宙居住を目指す地上・宇宙Dual開発の試み」
東京理科大学 スペース・コロニー研究センター副センター長/同大学理工学部 電気電子情報工学科教授(薬学博士)教授 木村 真一氏
★講演のポイント★
東京理科大学では、「文部科学省私立大学研究ブランディング事業」の支援をうけ、スペース・コロニー研究センターをスタートしました。この研究センターでは、地上において研究の進む衣・食・住に関連する技術を宇宙利用につなげることで、宇宙での居住に関連する技術を促進することを目的としています。ここでは、東京理科大学スペース・コロニー研究センターの概要について紹介するとともに、様々な分野との連携について議論したいと思います。

講演3 ◆「宇宙ゴミ問題への取り組み、アストロスケールの宇宙ゴミ回収事業」
㈱アストロスケール日本法人代表取締役社長 伊藤 美樹氏
★講演のポイント★
地球を取り巻く宇宙環境は今、宇宙ゴミと呼ばれている使用不要となった人工衛星 などの宇宙機や物体が年々増加しており、それ自身が使用中の人工衛星などに衝突する恐れがあることから対策が急務となっている。アストロスケールは宇宙ゴミ問題に世界で初めて民間企業として取り組むベンチャー企業である。本講演では宇宙ゴミ問題の現状およびアストロスケールが挑む宇宙ゴミ回収事業についてお話させていただく。
その他 ◆「フィルム物性研究会(連携ラボ)」進捗報告
◆矢野経シリーズ「船木知子の市場レポート」、など

お申込 参加を機能される会員は、事務局からの開催案内への返信でお申し込み下さい。
入会を前提に「お試し参加」を希望される場合は、研究会ホームページの「入会案内」(http://kinouseifilm.com/nyukai.html))を参照の上お申し込みください。

10月特別例会(接着学会との共催例会)開催予告

日   時2018年10月9日(火)13:00-17:00
場   所ゲートシティ大崎 ゲートシティホールB(地図はこちら
講演1 ◆「クリープとタック! どの様にして粘着強さを発現するか」
兵庫県立大学 連携客員教授 浦濱 圭彬氏
★講演のポイント★
粘着テープは取り扱いが簡単で実用上も十分な性能を有している。しかし接着性能を発現するプロセスの理解には少し困難を伴う。この性能発現のプロセスを固体と固体の接合(Dry adhesion)、界面結合の大きさ、その界面結合力を拡大する方法の3点より述べる。さらに固体と固体の接触過程をクリープ挙動から解析し、粘着テープの基本特性(粘着3要素)の1つであるタックの発現機構について考察する。 
講演2 ◆「フィルムの湾曲解析と動く光を利用した光学フィルムの創製~フォルダブルデバイスの開発に向けて~」
東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命化学研究所 教授 宍戸 厚氏
★講演のポイント★
近年,高分子フィルムを利用したフレキシブルデバイスやソフトロボティクス材料の開発が進んでいる。新たな光力学機能を有する高分子フィルム開発への期待が大きい。一方,湾曲に伴うデバイスの破壊や劣化の課題も浮き彫りになってきた。本講演では,高分子フィルムの光力学機能創出と解析のアプローチとして,フィルム湾曲に伴う表面ひずみに定量解析法と光重合による新たな分子配向法を紹介する。
講演3 ◆「しなやかなタフポリマー実現のための材料設計戦略~フィルムの薄膜化と強靱性とのトレードオフの戦い~」
革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)プログラムマネージャー(PM)/東京大学大学院 新領域創成科学研究科物質系専攻新物質・界面科学大講座[超分子科学]教授 伊藤 耕三氏
★講演のポイント★
東京大学大学院 新領域創成科学研究科物質系専攻新物質・界面科学大講座[超分子科学] 教授 伊藤耕三氏 内閣府 革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)では、自動車用途を想定して燃料電池の電解質膜の薄膜化やLiイオン電池のセパレータの薄膜化に企業とアカデミアが強力に連携しながら取り組んでいる。特に、高分子破壊の分子的機構を明らかにすることで、高分子薄膜をタフ化する材料設計指針が明らかになりつつある。 本講演では、ImPACTの成果とともに、その中で重要な技術となっている環動高分子についても簡単に紹介する。
講演4 ◆「ポリマーブラシの界面構造と機能特性~表面改質法として接着性や防汚性が劇的に向上~」
九州大学先導物質化学研究所 分子集積化学部門 教授 高原 淳氏
★講演のポイント★
超親水性を有する電解質モノマーを表面開始重合により無機材料、金属材料や高分子材料表面にブラシ状に固定化し、ポリマーブラシの表面物性とポリマーブラシ水界面の構造評価を行った。電解質ポリマーブラシを表面に固定化することで超親水性表面や防汚表面、環境に優しい水潤滑表面、有機溶剤を用いることなく繰り返し接着・剥離が可能な表面を実現し、その特性発現の物理化学的な機構を明らかにした。
交流会 会場:「季膳房」(ゲートシティ大崎 タワー3階)

関西例会開催予告

日   時2018年11月9日(金)13:10-17:00(予定)
場   所京都テルサ(地図はこちら
講演1 ◆「金銀糸・平箔の歴史と製法について」
京都金銀糸工業協同組合 理事長/㈱鳥原商店 代表取締役 鳥原 善博氏
講演2 ◆「金銀糸の変遷について ~西陣織からウェアラブルデバイスまで~」
尾池テック㈱ 常務取締役 部門長 東  泰雄氏 
講演3 ◆「衣服型ウェアラブルデバイスの開発動向 ~伸縮性フィルム状導電素材について~」
東洋紡㈱ 化成品開発研究所 リーダー 入江 達彦氏
その他 ◆会員報告、矢野経シリーズ「船木知子の市場レポート」など

事務局からのお知らせ

◆7月豪雨により被災された方々にお見舞い申しあげます。一日も早い復興を祈念申し上げます。

9月開催展示会“N-Plus”での研究会パビリオン出展のお知らせ
【会 期】9月26日-28日
【会 場】東京ビッグサイト東ホール
【出展予定会員】㈱コスモテック、中島工業㈱、㈱ネオス、共同技研化学㈱、荒川化学工業㈱、日本資材㈱
【会期中の講演】
 ・9月26日12:00-12:45 日産自動車㈱内外装HMI開発部 主管 美紀 陽之介氏
 ・9月27日11:00-11:45 山形大学 有機エレクトロニクスイノベーションセンター 准教授 水上 誠氏

第5回「フィルム物性研究会(連携ラボ)」講演要旨
今回は、傷評価、試験方法などに関する討議の他に京都工芸繊維大学 大学戦略推進機構 特任教授 松川 公洋氏による講演も行われました。講演要旨は以下の通りです。
【講演タイトル】
「表面/界面制御により創成される 機能性ハイブリッドコーティング」
【講演要旨】
それぞれに特徴を持つ有機及び無機ポリマーを単に混ぜるだけでは分離してしまうことから、それらを化学的に結合させることでハイブリッド化されたポリマーが得られる。最近のハードコート剤に求められることとして、単に硬いだけではなく、折り曲げても割れないことや、自己修復性、防汚性、耐指紋性、反射防止などさまざまな要求物性がある。本講演では、反応速度が大きく、光反応で硬化収縮が少ない付加反応で、硫黄を取り入れたエンチオール反応によるハイブリッド材料の開発事例が紹介された。
まず、ビニルシランカップリング剤とのゾルゲル反応を同時に進めることで得られるハイブリッドポリマーの創成について説明があった。硫黄を含有することで柔軟性に富み、PPGを使用するポリロタキサンポリマーを含んだものと異なり表面のタックは無いことが特徴である。また、ポリマー皮膜は通常溶剤で膨潤し、乾燥させるとそのストレスにより割れてしまうが、本ハイブリッドポリマーは非常に高い耐溶剤性を持っているとの説明があった。
さらに、チオール基含有シルセスキオキサン(SQ-1)はTAIC(トリアリルイソシアヌレート)とのハイブリッド化で生成するポリマーのアッベ数が46、屈折率1.56とガラスに近く、光反応により2mm厚のレンズ生成や、ガラス繊維とのコンポジットにより透明で光散乱の少ないガラス代替透明基板ができるとの説明があった。
また、自己修復性を付与するために、高弾性な有機/無機ハイブリッド材料が紹介された。自己修復性の原理としては、チオール基含有シルセスキオキサンとTMMP及びTAICとの反応により生成される架橋構造に、ソフトセグメントとハードセグメントがありソフトセグメントによる変形とハードセグメントによる骨格保持とにより発現しているものと思われるとの説明がされた。自己修復性に関する標準化に関しては、その傷の深さや修復時間などまだまだ進んでおらず、今後の課題でもあるとの説明がされた。
ついで、JSTプロジェクト研究課題のトライポロジーに関する内容では、境界潤滑における摩擦を軽減させるためにポリマーブラシ、特に濃厚ブラシを密に立てることで、滑りやすく漏れを防止できることから様々な用途への展開が可能となるとの説明があった。
(2018年8月21日(火)14:00-17:00、東京都立産業技術研究センター5階531会議室(https://www.iri-tokyo.jp/にて開催)
2019年1月30日~2月1日「新機能性材料展」(http://convertechexpo.com/)出展会員募集中
【申込期限】2018年10月19日(金)
【募集会員数】8社程度
★すでに申込みが多数あります。希望される会員は至急検討の上事務局まで連絡下さい。

事務局からのお願い
◆年会費支払のお願い
2018年度年会費を未納の会員は至急支払いの手続きをお願いします。9月30日までに支払い(着金)が確認できない場合、会則により退会となりますのでご注意下さい。

会員情報

バンドー化学㈱からの情報提供

///////////バンドーテクノフェア2018を開催します!///////////

バンドーテクノフェア2018運営事務局でございます。
このたび当社グループは、未来への躍進に向けて注力してきたコア事業や新事業の芽、その可能性の一端を、「バンドーテクノフェア2018」でご紹介します。
ぜひ、会場にお越しください。

▼特設サイトはこちら
https://www.bandogrp.com/techno_fair2018/
◆大阪会場◆
2018年9月6日(木)、7日(金)10:00~17:00
グランフロント大阪 ナレッジキャピタル
コングレコンベンションセンター
https://www.bandogrp.com/techno_fair2018/osaka.html

◆東京会場◆
2018年9月13日(木)、14日(金)10:00~17:00 秋葉原 UDX 2F AKIBA_SQUARE
アキバ・スクエア
https://www.bandogrp.com/techno_fair2018/tokyo.html

バンドーテクノフェア2018に入場するには事前登録(無料)が必要です。
▼事前登録はこちら
https://www.bandogrp.com/techno_fair2018/entry.html
※ご同業者様のご入場をお断りする場合があります。