機能性フィルム研究会のご案内

古来より、生活用品は職人が持ち前の技を駆使して生み出されてきました。たとえばコンニャクは、洗浄、細断、粉砕、乾燥、分級、混練といった、先端コーティング技術に不可欠な、マイクロからナノスケールの要素技術を取り入れて製造されています。最近の元気な製造会社は、コーティング、ラミネーティング、プリンティングなどのコア技術を軸に、顧客・マーケットに合ったニーズ・シーズを具体的な製品にしていることが共通しています。
そこで、機能性フィルム研究会では、コンバーティングに関連した特異技術を有する企業にご参加いただき、それぞれが持つ技術を組み合わせ、新たな機能・価値を付与したフィルムプロダクツを創出することを目的に設立されました。この活動が、会員企業、さらには日本のもの作りの現場を活性化することができればと考えています。

2021年度年次テーマ:「Next Stage 機能性フィルム~次の10年を見据えて~」

◆2021年度重点課題◆

  1. 年間テーマ及び会員ニーズに沿った定期例会(4,6,9,11,1 月)の企画と講師招聘
  2. 2022 年 1 月共催例会開催と開催方法の改善
  3. 「鉛筆硬度試験法 JIS K-5600-5-4」に代わる機能性フィルムの引っかき硬度試験法に関する新JIS 開発(最終年度)完了と普及準備

今後の例会開催について

新型コロナウィルス感染防止の観点から、会場への参加人数を限定して開催し、同時にZoomウェビナーによるライブ配信を行っておりますが、状況により開催延期、オンライン(講師居所からの講演)または開催中止となる場合もありますのであらかじめご了解下さい。

9月例会開催予告

日 時2021年9月29日(水)13:00~17:00(予定)
会 場タワーホール船堀 小ホール(地図はこちら
講演1 「プラスチックスデザイナーが考える 『サステナビリティでカーボンフリーなモノづくり』『環境とプラスチックス』」
㈱H&A designers 代表取締役 鈴木 英夫氏
★講演のポイント★
世界が 2 年に亘りパンデミック渦中に置かれている間に、カーボンニュートラル、脱プラスチックスへの具体的な動きが顕著になってきた。今更、板とタライの洗濯、板氷を最上部に入れ氷の冷気で冷やした冷蔵庫、はたきとほうきの掃除、夏の暑い時期窓を開け放って自然の風で涼をとっていた60年前には戻れない。長年プラスチックス製品の意匠に携わったものとして、環境とプラスチックスを考慮しサステナビリティでカーボンフリーなモノづくりを考えたい。
講演2 「東レのフィルム事業におけるイノベーションの源泉と新たな取り組みについて」
東レ㈱フィルム事業本部 工業材料事業部門 主幹 渡辺 恒太氏
★講演のポイント★
本講演では、「東レのフィルム事業におけるイノベーションの源泉と新たな取り組みについて」という内容で、東レのフィルム事業の概要、イノベーションの源泉である技術開発戦略、そして昨今、技術革新が進む情報通信分野における当社フィルムの事業展開や環境問題への新たな取り組みなどについてご紹介します。わたしたち東レのフィルム事業は、新しい価値の創造を通じて、社会課題を解決し、社会に貢献してゆきます。
講演3 「銀座の流儀」
白坂 亜紀氏
★講演のポイント★
・銀座のホスピタリティと、本物のおもてなしの心のついて ・人材育成について ・銀座飲食店の一流の飲食店の技について ・超一流といわれる男性の共通点とは ・コロナ禍において、いかに困難を乗り越えてきたか ・銀座に引き継がれる「粋」「やせ我慢」日本人の美意識について

10月特別例会開催予告

日 時2021年10月13日(水)13:00~16:40(予定)
会 場機械振興会館B2階ホール(地図はこちら
講演1 「バイオマスエネルギー導入拡大への道」
一般社団法人日本有機資源協会(JORA) 専務理事 柚山 義人氏
★講演のポイント★
バイオマス活用は、原料・燃料、変換技術、生産・生成物、規模が多様である。原料・燃料は、廃棄物系バイオマス,未利用バイオマス、資源作物に大別される。これらから、①バイオ燃料、電気・ 熱などの再生可能エネルギー、②飼料、堆肥、バイオマスプラスチック等のマテリアルを生産できる。本講演では、知っておきたいバイオマスエネルギーの基礎知識、導入拡大に向けての技術開発や政策の動向及び JORAの活動について紹介する。
講演2 「バイオマスプラスチック及びバイオマス製品の利用推進の取組」
一般社団法人日本有機資源協会 理事・事務局長 嶋本 浩治氏
★講演のポイント★
2021年1月に「バイオプラスチック導入ロードマップ」が策定され、2021年6月に「プラスチック資源循環促進法」が成立しました。本講演では、知っておきたいバイオマスプラスチック導入推進の施策動向、バイオマスプラスチックやバイオマス製品の導入拡大に向けて実施しているバイオマスマークの取組について紹介する。
講演3 「カーボンリサイクル実現の基盤となるバイオプロセス生産技術開発の取り組み」
NEDO スマートセルプロジェクト プロジェクトリーダー 農学博士 九州大学 名誉教授 久原 哲氏
★講演のポイント★
バイオによるものづくりは化学プロセスと比較して原料を化石資源に依存しないバイオマスからの物質生産が可能であり、カーボンリサイクルの実現、持続的経済成長を実現するものと期待されています。特にバイオテクノロジーの発展は生物機能を最大限まで利用することができるようになり、将来的には「工業」分野の4割がバイオプロセス由来となると予測されています。本講演では化学プロセスからバイオプロセスによる物質生産への転換を中心にNEDOプロジェクトの取り組みを紹介します。

11月共催例会開催予告

日 時2021年11月5日(金)13:00~16:40(予定)
会 場(地独)京都市産業技術研究所会議室(地図はこちら
講演1 「セルロースナノファイバーによる微細発泡プラスチックの創製」
(地独)京都市産業技術研究所 高分子系チーム 主席研究員 伊藤 彰浩氏

講演2 「統計的な考え方とものづくり」
元ユニチカ㈱執行役員 技術開発本部長 兼 中央研究所長 松本 哲夫氏

講演3 「シート型センサシステムを活用したデジタル変革~脳や構造物計測システムの研究開発と社会実装~」
大阪大学 産業科学研究所 栄誉教授 関谷 毅氏

シリーズ 矢野経シリーズ「船木知子の市場レポート」
「セルロースナノファイバー市場の現状と将来展望」

事務局からのお知らせ

(重要)新型コロナウィルス感染防止に関わるお知らせ
通常開催1ヶ月前までには開催案内を配信しておりますが、新型コロナウィルスによる感染防止のため、状況により例会、技術交流会を中止または延期する場合があります。中止または延期決定が直前になる場合もありますが、都度メールにてお知らせいたしますのでご理解をお願い申し上げます。
総会開催時期の変更
2021年度より年次総会は、6月例会開催時に行う事としております。

「産業を支える機能性フィルム第2版」発刊のご案内と初版本の購入について
研究会創設20周年を記念して、会員有志の方々により執筆いただきました改訂版「産業を支える機能性フィルム第2版」が2020年5月15日に発刊されました。電子書籍版、POD版(印刷書籍版)があります。左側バナーを参照ください。
なお、既刊「産業を支える機能性フィルム」(初版)は以下の書店からのみ購入可能です。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4844397850/

「“平成31年度戦略的国際標準化加速事業(産業基盤分野に係る国際標準開発活動)”(機能性フィルムの引っかき硬度に関するJIS開発)」に関するお知らせ
現在機能性フィルム研究会では、専門部会としてテーマ化した「機能性フィルムの表面ひっかき硬度に関する新たなJIS開発」を、化学研究評価機構(JCII)の協力のもと東京都立産業技術研究センター(TIRI)と共同で「フィルム物性研究会(連携ラボ)」を通じて行っております。
これは、現行の「JIS K-5600-5-4引っかき硬度(鉛筆法)」は、本来塗膜の表面硬度を測定するための一般的な試験方法ですが、簡易な操作で、かつ、直感的である反面、鉛筆の芯を試料表面に当て、芯の先端を削りながら表面を引っかく方法のため、力の掛かり方が距離(時間)とともに変化し、一定の力で表面を引っかいていないこと、またその判定は測定者の目視によるものであるため、習熟度や測定環境などに影響され、商取引においてしばしば問題になるケースがあり、業界ではより定量、かつ、合理的で精度及び再現性の高い判定方法の標準化が望まれていることから測定法及び規格について新たなJIS開発を進めています。
当開発活動を促進するため会員の皆様のご協力をよろしくお願いします。